私的ミステリ通信(第10回)資料
仁木 めぐみ

パッ ト・マガー(Patricia Mcgerr)

1917〜1985。本名はパトリシア・マガー。アメリカ、ネブラスカ州出身。建築関 係の編集者をへて、1946年に『被害者を捜せ!』でデビュー。デビュー後5年間の間に被害者探し、探偵探し、目撃者探しなど変わった趣向のミステリ5作 をたてつづけ発表した。その後もサスペンス、本格、スパイものとさまざまなジャンルのミステリを書いている。

<長編>
Pick Your Victim(1946)
中野圭二訳『被害者を捜せ!』(創元推理文庫・1984)

The Seven Deadly Sisters(1947)
大村美根子訳『七人のおば』(創元推理文庫・1986)

Catch Me If You Can(1948)
井上一夫訳『探偵を捜せ!』(創元推理文庫・1961)

Save the Witness(1949)
延原泰子訳『目撃者を捜せ!』(創元推理文庫・1988)

...Follow, As the Night(1950)
吉野美恵子訳『四人の女』(創元推理文庫・1985)

Death in a Million Living Rooms(1951)

Fatal in my fasion(1954)

Is There a Traitor in the House?(1964)

Murder Is Absurd(1967)

Stranger with My Face(1968)

For Richer, For Poorer, Till Death(1969)

Daughter of Darkness(1974)

Dangerous Landing(1975)

<連作短編集>
Legacy of Danger(1970)

<邦訳短編>
・Campaign Fever
 小泉喜美子訳「キャンペーン熱」、「ミステリマガジン」75年6月号掲載
・Legacy of Danger
 山本俊子訳「危険の遺産」、「ミステリマガジン」77年9月号掲載
・Selena Robs the White House
 間山靖子訳「シリーナ、ホワイト・ハウスで窃盗」、『クイーンズ・コレクション1』(早川ミステリ文庫 1983)収録
・The Writing on the Wall
 小沼瑞穂訳「壁に書かれた数字」、『クイーンズ・コレクション2』(早川ミステリ文庫 1984)収録
・Chain of Terror
 細金裕二郎訳「恐怖の連鎖」、『ウーマン・オブ・ミステリー』(扶桑社ミステリ 1992)収録
・Match Point in Berlin
 須藤万穂訳「ベルリンでセレナは―」、『ウーマン・オブ・ミステリー2』(扶桑社ミステリ 1995)収録
・The Last Check
 風見潤訳「最後の小切手」、「ミステリマガジン」72年6月号掲載
・This One's a Beauty
 岡田奈保子訳「すっきりした犯罪」、「ミステリマガジン」74年11月号掲載
・Murder to the Twist
 山本雄訳「死のツイスト」、「エラリークイーンズミステリマガジン」63年2月号掲載
・A Choice of Murders
 小泉喜美子訳「殺人の選択」、ミステリマガジン74年4月号掲載
・Winner Takes All
 小沢みづほ訳「勝者がすべてを得る」、「ミステリマガジン」74年4月号掲載
・The Washington D. C. Murders
 山本俊子訳「ワシントンD.C.殺人事件」、「ミステリマガジン」77年8月号掲載
・In the Clear
 佐藤裕子訳「疑い晴れて」、『スカーレット・レター』(扶桑社ミステリ 1993)収録
・Justice Has a High Price
 汀一弘訳「正義は高くつく」、『現代アメリカ推理小説傑作選3』(立風書房 1982)収録